こんにちは、女子ライフコラムニストの斉藤カオリです。
先日はピン芸人でNHK局員のたかまつななさんの単独ライブに行ってきました。新宿角座で行われたのですが、満席で、観客の息づかいを感じることができるライブでした。
第11回たかまつなな単独ライブ
「お笑いジャーナリスト宣言」)
たかまつななが生まれ変わります
お嬢様 封印。
全ネタ、取材に基づいた社会風刺をお届けします。ネタ終了後には、豪華ゲストとシンポジウムを開催。
真の「お笑いジャーナリスト」となるために
どうすればいいか各界のスペシャリストと本気で作戦会議をします。
社会風刺で笑わせる難しさ
今回のななさんのライブは「覚悟を決めて社会風刺のネタに挑戦」とのことでしたが、とても面白かったです。
ライブでは、何度も笑いました。ただ、真剣に考えなければならない問題がスクリーンに出てきたときは、笑う脳と考える脳と切り替わる感じがして、「ここは笑っていいのかな?」と一瞬考える部分がありました。
それを敢えて笑いに組み込むことの難しさだったり、ネタのするときの工夫だったりを感じ、「大変なことにチャレンジしているな」と個人的には思いました。
笑いは気楽さを伴ったもの。そこにシリアスなテーマを持ち込むことの難しさ。これは、ゲストも同じことを言っていました。
たかまつななさんとナイツの塙宣之さん「豪華ゲストとシンポジウム」
本日のゲストはナイツの塙宣之さん。今回のライブの後半戦では、ゲストとシンポジウムを開催。
たかなつななさんが、「真のお笑いジャーナリスト」となるために、どうすればいいかを話し合う場となっています。
ななさんが塙さんをステージに呼ぶと、突然客席から塙さんが現れ、登壇。
ななさんが「お笑いジャーナリストになりたいと思っているのですが、どうしたらなれるでしょうか。芸人で社会風刺をネタにしている人ってなかなかいないと思って」というと、
これに対し、塙さんは「お笑いって、もっと何も考えなくていいもの。今回のライブももちろん面白かったけど、そこに社会問題とか入れて、さらにそれがずっと続くと吐きそうになる」とコメント。
吐きそうになるって。。。。本当に面白い。笑
ななさんは「もっとテレビで社会風刺などをやりたい。でも今、それをやる芸人さんっていないですよね。なかなかやりづらいし、番組に呼んで貰いにくい」と切り出しました。
「例えば、爆笑問題の太田光さんは社会問題を取り上げても、テレビでは表層のみで突っ込まない。でも記事のインタビューなどではするどく突っ込んでいますよね」
「社会問題をネタにしても『朝まで生テレビ』のような番組には出れたとしても、普通の芸人が呼ばれるような番組には呼ばれにくくなりますよね」
「私がお笑いジャーナリストとして活動したいと思っても、やはり芸人としてメジャーでないと注目して貰いにくいじゃないですか。若い世代からも興味をもって貰いたいし、メジャーであり続けることは重要だと思っているんです。でも、、」
すると塙さんは、
「社会問題をマスに対して表現すること、テレビでやると一種の権力になっちゃうじゃない? 僕は、今目の前の人を笑わせるのが一番手っとり早いと思ってるの」
「それをたくさんしていけば、大勢の人に届くじゃない。だから社会風刺がやりたいなら、ライブとかで地道にやるってのがいいんじゃないかな」
とアドバイスされていました。
さらにに「俺、テレビ、あんまり好きじゃないしな」と塙さん。
理由は「自分の好きなことができない」からとのことで、向いてないテレビの仕事は断ったりもしているそう。
「ひな壇のフリップ出すときも、例えば某番組で『好きな芸能人』というのをお題にフリップを出すでしょ。みんな長澤まさみとか書くのよ。普通は空気読むけど、僕なんか正直に書いちゃうから、みんな引くんだよね(笑)。だから、そういう番組のひな壇出るのとかもあんまり合わないなって」
「むしろ憧れるしやりたいのは放送作家さんのように、番組自体を自由に作る側になって笑わせること。でもそれは僕なんて単なる一芸人なだけだし、制作に関してはシロウトだし無理」
「僕たち芸人の本当にしたいことをテレビ局側で考えていて表現しているから、本当にすごいのはテレビの制作側だよね。芸人はただその番組の一部のパーツにしかならないから」
「でも自分は自由に面白いことをやりたい。それができるのが寄席だったり、ライブだったり。目の前の人を笑わせて、楽しんでもらうことが俺らの仕事だと思っているしね。だからずっと出ているんだ」
塙さんのお笑い芸人としての考え方、立ち位置の捉え方、すごく共感できました。
「学校の授業にお笑いを組み込んでほしい!」 by ナイツ塙さん
塙さんは昔、保育園で「う●ちを漏らした事件」があって(笑)、それを同級生で小学校に上がってもずっと言ってくる人がいたんですって。
ずっとからかわれていじめられていたので、逆にその「う●ちを漏らした事件」をネタに笑わせたら、その日からからかわれなくなったそうです。だから、
- 「お笑いが学校の授業に組み込まれてほしい!」
- 「お笑いを授業に取り込めば、いじめやコンプレックスを笑いに変えるなど、強く生きていくための学びになる」
というようなお話も印象的でした。
たかまつななさんのこと
たかまつななさんは現在25歳、とても若いのに、芸人をやり、NHK局員をやり、株式会社笑下村塾を立ち上げて運営。パワフルで行動力もあり、本当にすごい女性だと思います。
今回も、NHK局員として取材した生の声を社会風刺のネタにしてライブを行っていて。
芸人だからこそ笑いを交えて、みんなに届けやすいネタにしながら、テレビでスルーされてしまう社会問題を取り上げて。「お笑いジャーナリスト」として、本当に頑張っていると思います。
過去の経歴もすごいけど、現在はもっとすごい。未来は、日本を変えるような人になるような気がします。(政治家には絶対ならない! と言っていましたが)
現在は株式会社笑下村塾が行う、政治を面白く伝えるための、全国の学校に行く出張授業「笑える!政治教育ショー」「笑って学ぶ SDGs【開発教育】」が大好評です。
株式会社笑下村塾
https://www.shoukasonjuku.com/
笑下村塾・業務内容
https://www.shoukasonjuku.com/blank-2
(あ、「笑える!政治教育ショー」等にご興味がある学校さまや企業さまがいらっしゃいましたら、私にメッセージくださいませ^^)
私自身もとても勉強になり、いろいろ学ぶことは大きいです。今後も「たかまつななさん」や「株式会社笑下村塾」を陰ながら応援していきたいと思っています。