子どもの虐待ゼロへ 繰り返される事件を止めたい

こんにちは! 女子ライフコラムニストの斉藤カオリです。

 

 

先日もニュースになりました。1月24日の出た、10歳の女の子が首付近を両手でわしづかみにされ、冷水のシャワーをかけられて亡くなった事件。

 

本当に心が痛く、苦しくなります。自分が子をもつ親だからでしょうか。子どもが勇気を振り絞って小学校にSOSを出したのに、それを裏切る学校と教育委員会。

 

どうにかならなかったのかと強い憤りを感じます。これはニュースを見た世間の親たちは皆同じ気持ちになったことでしょう。

 

 

子ども事件を見るたびに思う、仕事人として失格の自覚

 

私は執筆業をしており取材もしているのですが、子どものDV(ドメスティック バイオレンス)やネグレストなどあまりにも酷な、子どもに纏わる事件を見るたび「この手の記事は書けない…」と考えてしまいます。

 

悲しすぎて、辛すぎて、怒りすぎて、心の置き場所が分からなくなりそうだから。そんなこと言っていたら、仕事人としては大大大失格です。

 

でも、自分が手を出す(取材執筆する)には、まだまだ時間がかかってしまうジャンルだと感じています。

 

ただ、このような辛い事件を見ると、「自分も微力ながらもそれを食い止める一縷の力になりたい」と毎回思ってしまうのです。

 

今回の事件では、父親が子どもと母親にDVをしていたといいます。DVは犯罪です。

 

しかしDV被害者などを取材をしていて耳にするのは、「第三者から指摘を受けないと、自分がDVされていると認識できない場合がある」ということ。

 

さらに、加害者に精神的に支配されてしまっていたら、通常だと逃げ出すのが正解な状況でも、自分でそのアクションが取れない。

 

自分では正しい判断ができなくなってしまうのだそうです。

 

DV被害ならフィルターに入るという選択肢もある

 

もし、家族からDVを受けていることを自覚し、逃げようと思うなら、フィルターという施設もあります。

 

「このままでは自分や子どもが危険だ」と判断したなら、すぐに警察に相談し、着のみ着のまま逃げるのが正解の場合もあるでしょう。必要なときは、警察がフィルターに案内してくれます。

 

実際の方でも、「今逃げる判断ができたから命が助かった」ケースがあります。母子でDV被害にあっている場合、何よりも大事なのは子どもの命です。子どもを守るのは親の義務でもあります。

 

しかし義務というより、子どもを持つ縁があった大人は「子どもを守りぬくことが、その人の人生の一つの意味」でもあると思うのです。

 

子育て中のお母さんに思うこと

 

自分も同じ立場なので思うのですが、何度言っても子どもが言うことを聞かないとイライラするし、ストレスもたまるでしょう。

 

疲労がたまって、頭の中に霧のようなモヤがかかり、正しい判断やジャッジが思うようにできなることもあるかもしれません。

 

大きな声を出さなくても良かったのに、大声で怒ってしまったり。兄弟のケンカはどちらも悪いのに、つい上の子を叱ってしまったり。

 

細かいことを言ったらいろいろ出てくると思います。でも、そこの正しい判断やジャッジをおろそかにし、自分のイラついた感情のままに放出していたらイケナイですよね。

 

こんなとき、お母さんが一息つけるように一時預かりの保育所があったり、ファミリーサポートがあったり、育児相談所があったりするのです。

 

育児中のお母さんはたまには自分の時間を確保して、ゆっくりすることが最重要だと感じます。

 

大変なときこそ自分の時間を確保し、多少無理やりでも心にゆとりを持てるように、自分を大切に扱ってほしいと思います。

 

「ここ数日、日常で自分は自然な笑顔が出ているか」を振り返ってみませんか。もし笑顔が出ていないと気づいたなら、至急自分の時間を確保するために、何らかのサポートの手続きをしてみてほしいです。

 

この振り返りと行動こそが、家庭内の辛すぎる事件を減らし、子どもの虐待をゼロにする第一歩になると感じるのです。